2007年5月18日金曜日

進路2

以前からずっと
心外、脳外
このどちらかに絞って進路を決めていこうと考えていたが、この考えが最近少しだけ変わった。

脳神経外科、この分野は神経内科とは扱う疾患が異なるゆえに、診察から治療まで外科医自身で行えるという点は魅力的ではあったが、外科という点に拘るなら少し興味に欠けるのではと思うようになった。
扱う領域が狭く、専門的すぎて幅が利かない。
他の臓器と違って脳だけは取り替えるわけにはいかないので、変性疾患にたいしては外科医は無力。
むしろ脳神経は内科的におもしろい分野だと思う。

逆に、心臓血管外科は循環器内科との関係が密接であり、内科的に治療できない患者を手術するという、いわば分業的な要素がややネックではある。しかし、血行動態など、外科的には非常におもしろい分野だと思う。

ところで、最近興味が出てきたのが、同じ胸部外科の呼吸器外科。
心外と違うのは腫瘍が多いという点であるが、人間が死ぬ時というのは循環不全か呼吸不全が多く、外科的に扱う臓器として、肺は心臓同様、魅力的だと思う。肺移植なんて特に。

他には、救急も捨てがたい。ただ、日本で救急医をやるなら自己犠牲は大きいだろう。

何にしても、初期研修では救急と麻酔を可能な限り長く研修するつもりではある。

結局のところ、どの分野が優れている、というようなことは決してなく、どういう選択をするのが自分にとって一番Happyなのか、これが大事。

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