散々進路について悩んだが、このたび脳神経外科医になることを決心した。
学生時代は2番手、3番手の志望科だったので、まさかこうなるとは自分でも少し驚き。
脳外科の良い点(やりがいのある点)を並べてみると、
・診断から検査、治療までを全て行える。(その他の外科系では紹介という形が多い)
・外傷との関わりが深い。
・重症患者が多い。
・緊急疾患が多い。
・全身管理ができる。
・血管内治療ができる。
・当院は症例数が圧倒的に多い。
・当院の脳外科医の先生達が尊敬できる人達である。
・当院では若手が主力である。
・日本では脳外科医の数は確実に減っており、重宝される存在である。
・脳神経学的領域はまだまだ開拓できる未知の分野である。
・脳外科医は人の心を直接触れることのできる唯一の存在である。
と、まあ挙げればいろいろある。
逆に、不安な点もある。
・いわゆる、外科専門医が取れない。
・脳外科医になると決めたら、基本的に一生脳外科医である。
・きめ細かい性格ではない自分が、神経をすり減らすmicrosurgeryができるのか。
・当院以外の脳外科でもやりがいを見出せるのか。
外科医といえばなんといってもオペだが、外科領域に関しても自分の科だけでなく、ある程度全身を診れるし(特に外傷に関して)、内科的全身管理も内科医に劣らないレベルでできる。そういった医師を目指す自分にとって、一番脳外科が能力を発揮しやすい分野だと考えるようになった。
もちろん、オールマイティである前にスペシャリストでないと話にならない。それは最低条件。